Macで画像ファイルをまとめてPDFにしたいとき、従来はAutomatorを使ってワークフローを組んでいました。
ところが、いつからか知らないですが、OSに標準でそういう機能が付けられていたようです。
ついさっき、ある人から、とある論文のPDF入手を頼まれたのですが、諸事情により画像ファイルでしか閲覧できないので、これをPDF化しようとしていて気づきました。
上のように、ファインダーで複数の画像を選択すると、右下のところに(これはサービスというやつですが)「PDFを作成」というボタンがあって、これを押すと選択した画像をまとめたPDFがそのフォルダに作成されます。
これは神!と思ったのですが、どうも、ファインダーで選択した順番にPDFに入っていくようです。
個人的には、どちらかといえば「選択したやつ全部を名前の順にソートしてPDF化」あるいは「フォルダ内の画像を名前順にまとめてPDF化」したい場合が多いので、やっぱりAutomatorで組んでおくことにしました。
作業としては2分ぐらいで終わります。
まずAutomatorを開いて新規作成で「クイックアクション」を選択。これはOS内で「サービス」と呼ばれる機能を提供するものです。
次に、ワークフローの画面の一番上にあるところは(右の上)では、「ワークフローが受け取る現在の項目」は「ファイルまたはフォルダ」にしておき、「検索対象」は「Finder.app」を選んでおきます。
その上で、左の処理一覧から、処理したい項目を次のように選びます(右のワークフロー欄にドラッグする)。
- 「ファイルとフォルダ」から「選択されたFinder項目を取得」を選択
- 「ファイルとフォルダ」から「Finder項目にフィルタを適用」を選択し、「種類」が「イメージ」であるという条件を設定
- 「ファイルとフォルダ」から「Finder項目を並べ替える」を選択し、「名前」の「昇順」でソートするようにしておく
- 「PDF」から「イメージから新規PDFを作成」」を選択し、保存先は適当に決めておいて、出力するときの名前も決める。サイズは「ページをサイズに合わせる」にしておけば、勝手に画像が圧縮されたりしなくていいと思います。
これだけやって保存しておけば、ファインダーで画像を選択したときに、さきほどの「PDFを作成」の隣にある「その他」の中にメニューが出てきますし、あるいは画像を選択した状態で右クリックして「サービス」から選択することもできます。
なお、サービスに追加したワークフローは、"~/Library/Services"という場所に入っていて、名前を変えたいときはここでファイル名を変えればいいようです。
また、フォルダを選択してフォルダ内の画像をまとめたい場合は、ワークフローのパーツとして「フォルダの内容を取得」ってのを使えばいいです。